アシューマブルローン

 

デフレ脱却に向け、マイナス金利政策が導入されてから約1年が経過しましたが、このようなマイナス金利はいつまで続くのでしょうか。

1990年代のバブル崩壊時のように、不良債権が発生するリスクを懸念する声も多くあがっていますね。

さて、本日は『アシューマブルローン』についてご紹介したいと思います 😛 

アシューマブル(assumable)は、借金などの義務の引継ぎ可能なという意味であり、アシューマブル・ローンは日本語で「債務承継型ローン」と訳されます。アシューマブルローンとは、長期優良住宅の認定を受けた住宅について、物件売却時に購入者へ債務を引き継ぐことができる住宅ローンです。

どういうことかというと?

 

売主 A様 ・ 買主 B様

 

CASE1:売買代金>ローン残高

売買代金3,000万円、ローン残高2,000万円金利0.6%の場合

差額1,000万円を買主Bさんが売主Aさんに支払うことで

2000万円を金利0.6%で返済していくことが可能!

 

CASE2:売買代金<ローン残高

売買代金2,000万円、ローン残高3,000万円金利0.6%の場合

差額1,000万円を売主Aさんが買主Bさんに支払うことで

3000万円を金利0.6%で返済していくことが可能!

 

次の購入者は、フラット35のアシューマブルローンを利用した売主A様の金利のままで借入れを引き継ぐことができるため、金利上昇している場合においてはアシューマブルローンを利用し、新規に住宅ローンを借りるよりも低い金利で返済を引き継ぐことができるのです 😆 

金利が8%の様な時代に入ってしまったら、、、この商品はプレミアになりそうですね。

実は、このアシューマブルローンですが、商品としては2009年から存在するんです。

何故、こんなに素晴らしい商品が今まで流行らなかったのでしょうか。

金利がそもそも高かったから?というのも一理あるかもしれません。

そもそもこのアシューマブルローンは、フラット50にしか導入できなかったのです。

それが、なんとフラット35導入できるようになったのです!!

何が違うのかと言いますとフラット50は、とにかく条件が厳しいのです。

~フラット50の条件~

申込みの年齢が満44歳未満
完済時の年齢が80歳が最高年齢なので、50年借りるためには30歳で申込みが必要
借入れ可能な金額は100万円〜6,000万円以下で、購入金額の60%の融資(自己資金が40%必要)
金利水準がフラット35に比べて約0.5%〜1%高い
取扱金融機関が少ない

 

簡略化すると、上記の様な商品です。

自己資金が40%が必要になるというところが、この商品の大きな壁になってしまっていた原因だと思います。

 

それが2017年3月末、住宅金融支援機構はフラット35にアシューマブルローンを導入することを発表されました。

なんと、利用条件はフラット35と同じ!

業界では、大きな話題となっております!!

 

フラット35の利用条件は、住宅金融支援機構のHPよりご確認下さい。

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http://www.flat35.com/loan/flat35/outline.html

 

フラット35の金利は、2016年の8月に最低を記録し、その後は上昇基調にあり、今後も上昇が続く可能性が高いと思われます。

「アシューマブルローン」の引継ぎは1回限り。

また、売主に支払う分の現金が用意できない場合、条件にもよるが、フラット35をもう一本組んで埋め合わせることが可能であり、この場合2本とも抵当権第1位が設定されます。

別の融資を組み合わせる場合には、フラット35は抵当権第1位を設定するため、それよりも後ろの順位の抵当権で借入ができる金融機関に限られます。

ここは、注意が必要ですね。

今後、金利が上昇する可能性がある現在において、有効に活用してみては如何でしょうか。